805年に中国から茶の種を持ち帰り栽培した留学僧は誰でしょう。

最澄

日吉大社(滋賀県大津市)に伝わる「日吉社神道秘密記」によると、遣唐使として唐で仏教や大陸文化を学んだ最澄が805年に唐より茶の種を持ち帰り、比叡山の麓(現在の滋賀県大津市)に植えて栽培したという。現在でも日本最古の茶園「日吉茶園」として存続しており、毎年八十八夜には「茶摘祭」が行われ、日吉大社と延暦寺に新茶が献じられています。

「和」を知る・「和」を楽しむ・「和」を伝える日本のスペシャリストになろう!

このたび、一般社団法人日本伝統文化検定協会の会長という大役を仰せつかりました。

近年、日本は観光デスティネーションとして最も注目される国の一つになり、世界中で日本発のコンテンツが愛されています。歴史と伝統があり、それにとらわれることなく新しいものを生み出す力が、そういった評価につながっていると思います。

日本の外に出ると、多くの「日本ファン」に出会います。そしてよく勉強された方にお目にかかり、自分の無知を恥じることがいかに多いことか。

高度経済成長期に生まれ、海外で育ち、クリエーターとして仕事をしてきた私は、伝統とはおおよそ離れた場所にいました。しかし多くの神社仏閣、芸能、工芸などとの縁が深い家に生まれたこともあり、自然と伝統に触れ、さまざまな体験をする中で、ご先祖さまに恩返しをしなければ、という意識は常に持っています。海外で長い時間を過ごした日本人の一人として、われわれが誇るべき伝統をきちんと理解し、少しでも多くの日本人が言語を選ばずに伝えることができるようになる一助になればと思っております。

伝統文化の勉強は得てして入り口が狭く、長い時間がかかります。しかし、その素晴らしさに触れたり、興味を持つきっかけがあったりすれば、楽しみながら学ぶことができるのではないでしょうか。日本伝統文化検定を通じて、そのきっかけをつくり、皆さまと一緒に勉強をしていきたいと思っております。どうかよろしくお願い致します。

一般社団法人日本伝統文化検定協会会長 近衞忠大

株式会社curioswitch 代表取締役/クリエイティブ・ディレクター
宮内庁 式部職 宮中歌会始 講師