第 2 回 表彰者ならびに受賞の声

2級最優秀賞

名前非公開

東京都 女性 10代

この度は二級最優秀賞をいただき大変うれしく思います。

私は東京で4代続く茶家に生まれ 、幼い頃から日本文化に囲まれて育ってきました。成長していくにつれて、周囲の友人や多くの日本人は日本文化をほとんど知らずに生活していると感じるようになりました。日本文化に関わる家に生まれた自分は若い世代に広めることをしなければいけないと思っていました。そのためには、まず私自身が伝統文化とは何かをきちんと学ぶことが重要だ、そして何よりも日本文化が大好きで、この検定を受験しました。

日本伝統文化検定の分野は幅広く勉強する部分も多いです。ですが、すべての伝統文化はつながっていると私は思っているので分野が違うように見えても、初めて学ぶものも楽しく勉強できました。私は高校生なので、テストや他の検定を受ける頻度も多いのですが、試験中一番楽しかったです。

自国の文化を知らずに他国の文化を尊重することはできないと思います。そして、これから日本の伝統文化は世界中から注目される存在だと思います。グローバル社会だからこそ日本を学び、みんなで伝統文化を次世代につなげていけたらなと思います。

2級優秀賞(3級最優秀賞)

粟村千晶さん

東京都 女性 50代

このたびは、日本伝統文化検定2級優秀賞、3級最優秀賞という栄誉ある賞をいただき、大変うれしく思っています。

私は、ふだんから食器に関するライターとして活動しているため、伝統工芸品にはもともと興味がありました。最初は、「仕事に役立つかも」と軽い気持ちで受験を決意。しかし、テキストを開き、その試験範囲の広さと各分野の奥深さに驚きました。陶磁器や漆器はまだしも、染色や歌舞伎など、専門外の分野が半分以上を占めており、しかも2級はテキスト外からの出題もあるとのこと。「これは軽い気持ちでは無理だ」と猛省し、一瞬受験をためらいました。

それでも、テキストを読み進めるうちにある変化を実感。美術館の解説がすっと頭に入ってきたり、テレビのクイズ番組で伝統工芸品に関する問題が解けたりするなど。日常生活の中で、学びの効果を実感する瞬間がどんどん増えていったのです。

その結果、食器の知識が深まっただけでなく、日本茶や和紙など、これまであまり知らなかった分野にも興味が広がり、仕事とプライベートの両方に良い影響がありました。この検定を通じて、知識が増えることの楽しさや、新しい世界が広がる喜びを感じられ、とても感謝しています。

日本伝統文化検定をきっかけに、日本文化や伝統工芸品に興味を持ち、暮らしを豊かにする方が一人でも増えることを願っています。

2級優秀賞

塘口慧さん

東京都 男性 20代

この度は優秀賞を頂きありがとうございます!大変うれしいです。まさか受賞できるとは思いもよらなかったので驚きました。

 伝検を受けた感想ですが、率直に楽しかったです!改めて、知らなかった物事を知るのは楽しいな〜、と思いました。また、勉強を通して知識が増えたことで、自分の身の回りのものやことへの見方が変わり、生活がちょっと楽しくなったのがとてもよかったです。特に、伝検で扱われている伝統工芸と伝統文化のうち、伝統工芸について学んだことで、生活の中で目にしたお皿や服、道具などさまざまなものがどんなふうに作られたか考えるようになったのがよかったです。

以前、海外に滞在した際に、現地の人たちから日本のことをいろいろ聞かれ、自分はうまく答えられませんでした。そこで、自分の国のことを知りたいと強く思ったことが、受験に至ったきっかけでした。伝検を通して自分の国の伝統を知るために勉強したことで、日本人としての自信も、日本への愛着も湧きました。

そんなふうにたくさんの良い点がある伝検ですが、まだまだ多くの人に知られていないと感じます。さまざまな人や物事ともっとコラボしたりしたら、例えば学校の教科書に検定のことが紹介されていたりしたら、より多くの人が日本の伝統を知るきっかけを得られると思いました。

自分も、日本のことを知り、広めることを続けていきたいです。この度は大変ありがとうございました。

2級優秀賞

市川清二さん

埼玉県 男性 50代

日本伝統文化検定2級優秀賞を賜り、心より御礼申し上げます。

受験を志してからの2カ月間、日本の伝統文化について楽しく学ばせていただきました。今年から週末にインバウンド旅行者の方々へ浅草・皇居・上野かいわいをご案内するボランティア活動に参加しております。案内の折にさまざまなご質問をいただく中で、日本の歴史や文化、伝統を正しく理解する必要性を痛感し、このたび伝検に挑戦いたしました。

テキストや講座を通じて新たな気づきも多く、学びが次々と広がりを見せ、さまざまな事象が密接に連関していることを実感いたしました。伝統文化を学ぶ喜びを深く味わうとともに、大河ドラマや映画といった映像作品、神社仏閣や城郭建築の鑑賞にも新たな楽しみを見いだせました。

受験に際してはテキストを熟読するだけでなく、可能な限り劇場や博物館に足を運び、実物に触れ、入手できるものは実際に用いたり、味わったりすることで理解を深めてまいりました。

今回の栄えある受賞を励みに、さらなる上位資格へ挑戦するとともに、海外からのお客様に日本の伝統文化の魅力をよりわかりやすく、心に届くように伝えていきたいと存じます。誠にありがとうございました。

2級優秀賞

名前非公開

東京都 女性 70代

日本伝統文化検定2級優秀賞をいただき大変うれしく、また光栄に存じます。

昨年の秋、とある雑誌で伝検が始まることを知り、公式テキストを購入、その出題範囲の広さに気が遠くなりました。70歳を超え記憶力は衰え、3級は1回で合格したものの、2級の1回目は不合格でした。2級ではテキストを超えて知識を広げ深めるのが課題でしたが、一方で2級の1回目の受験で、テキストを読み飛ばしていたり誤って記憶したりしていることが分かり、2回目には改めてテキストを隅から隅まで読み込みました。さらに不明な点はインターネットから情報を得ました。また、検定協会から出される「伝検通信」と「クイズ」も良い教材となりました。

今回、伝検に備え学ぶことで何十年かぶりに新しい知識を得て教養を高める喜びを感じることができました。最近は、展覧会や舞台の見方に深みが増し、それぞれの技術に対する努力と挑戦に感動を覚える自分がいます。日本の伝統工芸・伝統文化を知れば知るほどその継承と創造の重要性を感じます。伝検をきっかけに工芸・文化に対する理解者が一人でも増え、伝統文化の応援団が大きくなることを願っています。

2級優秀賞

辻啓一郎さん

大阪府 男性 50代

このたびは日本伝統文化検定2級優秀賞を賜り、誠にありがとうございます。

私は幼い頃から日本の歴史や伝統文化が好きでした。50歳という人生の節目迎え、「もう一度自分の好きなことをしっかりと学びたい」という思いが起こり、学び直しを始めることにしました。そんな折、書店で偶然見つけたのが日本伝統文化検定の公式テキストです。「これは自分の学び直しの質が深まるのではないか…」と思い、早速、テキストを購入して勉強することにしました。

実際、勉強を進めていくと日本人の美意識や細かな仕事の素晴らしさを再認識できると同時に、日本に生まれ育ったにもかかわらず、知らないことがあまりにもたくさんあることに気付かされました。また、勉強することで身の回りの物事をより深く見られるようになり、暮らし方の幅が広がったようにも感じます。

これからも学び続け、一人でも多くの人に日本の伝統文化の奥深さや素晴らしさを知ってもらい、伝統文化を過去のものにしてしまわない未来につなぐお役に少しでも立てればと思っています。

3級最優秀賞(2級優秀賞)

粟村千晶さん

東京都 女性 50代

3級最優秀賞

名前非公開

千葉県 女性 50代

このたびは大変光栄に存じます。普段から日本文化に関心を持ってはおりましたが、趣味として断片的な知識しかありませんでした。体系的に学ぶ機会が少なかったため、検定の受験を通じて知識を整理できたことが大きな収穫でした。

学習を進める中で感じたのは、伝統文化の各分野が互いに深く結びついていることです。陶磁器と茶道、文様と歌舞伎、食文化と暦など、公式テキストを読んで個別に理解しながらつながりを自分なりに調べ、芋づる式に知識を深めていきました。また、学生時代に習った日本史の授業を思い出し、文化の背景にある歴史的な出来事や人々の暮らしを意識することで、より立体的に学べたのではないかと感じています。

今回の受験を通じて、日本の伝統文化をより身近に感じられるようになりました。日々の生活の中で、食卓の器や季節の行事、身近な言葉や習慣に込められた文化の意味に自然と目を向けるようになり、生活そのものに深みが増したように思います。伝統文化を「いまを生きる自分の周囲に息づくもの」として捉えられるようになったことは、大きな財産となりました。

実力不相応のよい点数を取らせていただきましたが、たまたま4択の勘がさえただけであり、ただの運だと思っております。今後は今回の運を実力に変えられるよう精進して参ります。次回2級への挑戦を予定しています。学びを積み重ねながら、いずれは日本文化の魅力を多くの人に伝えていければと考えています。

3級優秀賞

福田颯斗さん

神奈川県 男性 20代

特別賞(最年長合格)

山田省吾さん

静岡県 男性 78歳11か月

日本伝統文化検定の特別賞を賜り、誠にありがとうございます。最年長の合格ということで驚いているところです。以前から歴史などに興味があり、定年退職後に地元の観光ボランティアガイドに入会し、文化や歴史などをお客さまに説明しました。その後は、ボケ防止に通信講座などを体験して暇な時間を少なくする努力をしました。

受験のきっかけは新聞広告に検定のテキストの紹介があり、さっそく手配してどんなものかワクワクしながら読み始めました、信念と志は高めに設定し勉強の進め方などを検討したり、模擬試験などを体験したりしましたが、テキストを読む十分な時間が取れませんでした。

7~8回は読み直し、気づいたところにはマーカーで印をし、メモを取りました。妻と旅行に出かけるときもテキストを持参しましたが、神社仏閣などを見学するときも大変参考になりました。これからは、友達にも紹介して伝検の普及の一助となれば幸いです。

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