2024.01.29
合格認定証デザインについて
2級表
3級表
裏(共通)
伝検の合格認定証のデザインが完成しました。
合格認定証はカード型で、伝検でも学ぶ和紙で制作しました。使用するのは「大礼紙(たいれいし)」の一種。大礼紙は昭和天皇の即位式にちなんで作られたもので、もともとは福井県越前市で漉かれ、公式の表彰状などでも利用されています。原料の楮(こうぞ)の皮繊維を加工して表面に散らした「華」と呼ばれる模様が特徴です。にじみや擦れなどで文字が消えることを防止するため、表面は特殊加工を施しています。
デザインは級によって異なります。2級は、金箔(ぱく)と桜色の「七宝繋ぎ(しっぽうつなぎ)」を用いています。七宝は円形が永遠に連鎖し繋がるので、「御縁」や「繋がり」の意味があります。伝検で得た知識を周囲の方々に伝えて、伝統文化を次の世代に繋げてほしいという願いを込めました。3級は、銀箔ともえぎ色の「麻の葉文様」を用いています。麻の葉文様は、麻は丈夫で成長が早いので、健やかな成長を願って用いられることがあります。合格者の方々がさらに上のレベルを目指して、今後も学習していただけることを願うとともに、伝統文化の発展を祈念しました。文様の下は2級の称号「マスター」の頭文字「M」、3級の称号「サポーター」の頭文字「S」をそれぞれ伝統の継承を川や水の流れになぞらえてデザインしました。