2024.01.24
日本伝統文化検定(伝検)、今秋スタート
~時事通信、ジャパンタイムズなどが協会設立~
株式会社時事通信社(本社東京都中央区、代表取締役社長・境克彦)が株式会社ジャパンタイムズ(本社東京都千代田区、代表取締役会長兼社長・末松弥奈子)など3社と共に昨年12月27日に設立した一般社団法人日本伝統文化検定協会は、2024年秋に「日本伝統文化検定(伝検)」をスタートさせます。
日本で古くから育まれてきた工芸品などの伝統文化・伝統産業は今、生活様式の変化に伴う需要の減退や後継者の不足により、存続すら危ぶまれるほどの危機的な状況に置かれています。国や自治体も長年にわたり、補助金などによる産地振興や人材確保に取り組んできましたが、作り手・担い手への支援だけで厳しい現状を打開することは難しいと言わざるを得ません。最大の問題は、伝統文化・伝統産業の魅力や価値が十分に知られていないという点です。
「伝検」は、検定を通じて国内外の消費者に主体的な学びの機会を提供するとともに、理解者、支援者となる合格者を増やすことで、伝統文化・伝統産業の継承・発展を図り、地域の活性化につなげようとするものです。海外への発信にも力を入れて外国人受験者を呼び込み、対日理解の促進にも貢献していきます。
受験区分は3級(サポーター)、2級(マスター)、1級(アンバサダー)の3クラスを予定。現在、公式テキストの刊行や講座の開設に向けた準備を進めています。
協会は、法人の運営に当たる理事会とは別に、伝検の主宰・監修者として会長、副会長の役職を設けています。24年1月22日に開かれた理事会で、会長には宮中歌会始の講師を務める近衞忠大(このえ・ただひろ)氏、副会長には多摩美術大学教授で工芸評論家・工芸史家の外舘和子(とだて・かずこ)氏と、文筆家でアートプロデューサーの白洲信哉(しらす・しんや)氏が選任され、同日付で就任しました。
近衞忠大会長コメント: 世界から注目される日本の伝統文化を守り、未来につなげていくためには、まず何よりも、その価値を多くの人々に知ってもらうことが大切だ。
伝検の詳細は今後、ウェブサイト(https://denken-test.jp)で逐次紹介してまいります。
以上
<「伝検」の概要>
【受験をお勧めしたい方々】
▼外国人に接する職業の方や、海外へ赴任・留学し、自分の言葉で外国人に日本文化を伝えたい方
▼日本の伝統文化の価値を知ることで、新しいビジネスチャンスを創造する、接客などに知識を役立てる、自社のモノづくりに活かす、といった仕事のキャリアアップにつなげたい方
▼さまざまな角度から日本の素晴らしさを知ることで趣味の幅や人との交流を広げたり、日常生活に取り入れることで日々の暮らしを豊かにしたり楽しんだりしたい方
【学習・出題分野】
「工芸」「文化」の計8ジャンル
▼伝統工芸= 陶磁器・硝子/和紙・染織/金工・木漆工/伝統色・紋様/庭園・建築・美術
▼伝統文化= 茶道・和菓子・日本茶/食文化・歳時記/芸能(歌舞伎)
【受験区分・受験料・受験場所】
▼3級(伝統文化サポーター)=基礎知識を身に付ける初級レベル。
公式テキストから90%以上を出題。90分で択一式100問。70問以上正解で合格。受験料7480円(税込み)。
▼2級(伝統文化マスター)=仕事に応用できる知識を身に付ける中級レベル。
公式テキストから70%以上を出題。90分で択一式100問。70問以上正解で合格。受験料9900円(税込み)。
※3級と2級は株式会社CBTソリューションズが全国300カ所以上で運営するテストセンターのパソコンで行います。
▼1級(伝統文化アンバサダー)=各ジャンルの深い知識を身に付ける上級レベル。
2級合格者のみ受験可能。詳細は未定。
※各級の合格者には「合格認定証」を贈るほか、さまざまな特典を検討中です。
【実施主体】
▼名称=一般社団法人 日本伝統文化検定協会(英文名称 Japan Traditional Culture Testing Association)
▼設立発起人=株式会社時事通信社、時事通信ビジネスサポート株式会社、株式会社ジャパンタイムズ、メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社(五十音順)
▼代表理事=境克彦(時事通信社長)
【問い合わせ先】
▼一般社団法人 日本伝統文化検定協会
住所:東京都中央区銀座5-15-8 時事通信ビル
電話:03-3524-6550(事務局代表)
Eメール:info@denken-test.jp