2026.02.17
MOA美術館で名品展 国宝「紅白梅図屏風」が開催中
3月18日(水)まで静岡県熱海市のMOA美術館で国宝を含む豪華なコレクション展が開催中です。伝検公式テキストでも紹介されている作品が一挙に見れるチャンスとなっています。鑑賞できる作品の一部を紹介します。

国宝 紅白梅図屏風 尾形光琳 江戸時代(18世紀)
尾形光琳は江戸時代中期に活躍した絵師・工芸家です。その後の日本的なデザインに与えた影響は計り知れないですが、伝検では特に「陶磁器」、「木漆工」、「美術」、「文様」でその功績や作品について学習します。今回、展示される「紅白梅図屏風」は晩年の代表作。川を流れる水の動きを渦巻きで表現した「光琳水(こうりんみず)」と呼ばれる文様表現はクリムトやミュシャなどヨーロッパの画家たちにも影響を与えました。この独特な美意識を持つ画家たちは後世になって「光琳派」や「琳派」と呼ばれるようになりました。

国宝 色絵藤花文茶壺 野々村仁清 江戸時代(17世紀)
京焼の大成者である野々村仁清の国宝も展示されます。自らの作品に「仁清」の印銘を残したことで、「陶芸職人」ではなく、「陶芸作家」が生まれた瞬間でした。そのデザインは文様の大胆な使い方や読み解きもできる趣向を凝らしたものも多く存在します。「色絵藤花文茶壺」はその代表作であり藤の花が巧みな構図で描かれており、写真ではわからないほど細やかに赤や紫・金・銀などで彩られています。

重要文化財 山水人物蒔絵手箱 鎌倉時代(14世紀)
伝検の試験範囲でもある梨地、高蒔絵、研出蒔絵、付け描きなどの蒔絵の各種技法が一気に堪能できる手箱も展示されます。景観の中には手綱を担ぐ漁夫、米俵を運ぶ牛と農夫なども描き込まれ、当時の人々の営みまで生き生きと描写されています。他にも室町時代の波千鳥蒔絵硯箱なども展示されるようです。
百聞は一見に如かずということでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。